サパのトレッキング

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たこ焼きの松之助と別れ、僕はベトナム北部へのサパという街に向かう。
サパは、ベトナムの中で有数のトレッキングの聖地。

サパに行ったのは、恵比寿ハウスに住む友人「ひろき」の紹介だった。
この「ひろき」は、世界をヒッチハイクで回った、クレイジーボーイだ。
4年生大学に6年間通い、今では、自分の事を「ひろきんぐ」と名乗っている。※ひろき界の王の意味らしい。
正直、キングの要素は見当たらない。
ただ、このサイトを作ってくれたのは彼なので、多大なる感謝をしております。※素敵なサイトですよね!

そんな彼の友達、モン族のリーちゃんがいるからという理由で目指した、サパ。ハノイの地からバスで12時間程。
寝台バスでの移動。4列のベットシートが2階建てに敷かれている。非常に狭い。
ちょっと体の大きな人は確実に詰まるレベル。
僕の隣の席には、ベトナム人女性が座っていた。ちょっと可愛い。偶然同い年。
ハノイ出身で、サパには観光で来ているんだとか。現地の人もサパに来るらしい。
寝台バスの寝心地がよかったらしく、寝起きはぼちぼち。
朝6時に目的地サパへと到着した。

バスを降りると、ゲストハウスのキャッチに囲まれ、逃げるようにして、近くのカフェに入る。
Wifiのパスワードを聞き、適当にネットサーフィン。
この後本当にノープラン。コーラを飲んでいても何も考えが浮かばないので、近くに座っていたカップルに話かける。
「ども!今日って何します?」
「3日間のトレッキングツアーを申し込もうと思ってるの。これから、私の友人から紹介してもらった、現地のツアーガイドから話聞くから、一緒に聞く?」
アメリカ人のポールとメン。これから、3日間、この2人とずっと一緒にいる事に。
しばらくして、サパのツアーガイドToan登場。
めちゃ陽気。そして、無邪気。今まであったベトナム人の中で一番フレンドリー。
「hello. How are you? Hahaha.」
にこっとすると、タバコで黒ずんだ歯が見える。多分、年は30歳くらい。若い。
僕ら3人の予定を伝えると、こなれた様子でツアーを組んでくれた。

彼の家にお邪魔し、準備する。
ここで、初めて日本から持ってきたブーツが役に立つ。
何度も捨てようと思ったんだ。靴ってかさばるし。重たいし。

厚手の靴下を履き、準備万端。

今日の予定を色々聞いたのだが、英語がほどんと分かっていない僕は、なんとなく分かったふりをして、みんなに着いていく。

Sapaの街のダウンタウンは小さい。
そして、街は山に囲まれている。少数民族がその山々に住んでいるとの事。会えるの楽しみ。
歩いていると、鶏や犬、そしてバッファローと遭遇。子供がバッファローに乗っていたり。道ばたに落ちているうんこも非常にでかく、匂いも強烈。
この大自然の中、僕らは、川を渡り、畑のあぜ道を渡り、雨でぬかるんだ坂を上り、朝の10時から夕方6時頃まで歩き続けた。ガイドのToanさん、絶対ドS。「hahaha」とか言いながら、どんどん進んでいく。正直、最後の方、僕ら3人の体力は無く、景色を楽しむ余裕も写真を取る気力も無く、ただただ、今日泊まる宿を・・と思い、足を動かしていた。日が暮れかけているのに、鶏が鳴いている。なんで?
そして、なんとか到着。
今日の宿はこのサパの山中に住んでいる家族の家にお邪魔。
到着時は、電気が落ちていて、中は真っ暗。ただ、こんな山中でも電気はきているんだと少し驚く。

多くの現地料理とお酒を貰う。
ガイドのToanさん。また陽気に攻めて来る。
「hahaha。ベトナムでは、このお酒にハチを入れて飲むんだ」
とか言って、ペットボトル一杯にハチが詰まっているのをかばんから取り出す。
ポール、メン、僕、一同黙る。
そして、笑うベトナム人。ハチは怖いぜ。

ハチが一杯詰まったペットボトルにお酒を入れ、しゃかしゃかと振りだした。
時が少し止まる。
そして、静かに目の前のショットグラスに注がれる。

「ベトナムの乾杯を知ってるか?1、2、3、乾杯だ!いくぞ。1,2,3,乾杯!」
アントニオ猪木を恨んだ。

目をつぶり、静かに飲み干す。
正直、ハチの味は全くしなかったが、その一杯で僕は満足のアピールを大げさにした。
ただ、ポールは、狂ったようにハチの酒を飲み続けていた。
メンと僕は、肩をすぼませ「信じられない」と思いながら目を合わせた。

ここのサパのトレッキングは、きつく、長い。景色は確かに良い。ただ、この暑くじっとりと汗をかく気候が、僕らに疲労を蓄積させる。
僕は、2日目と3日目は体力トレーニングと思いながら歩いた。3日目は、本当に僕らは会話する力すら無かった。
時々、メンがポールに抱きついているのが可愛かった。

2泊3日の過酷なトレッキングツアーは終わり、僕は次ラオスへと向かう。

帰りのバスでfacebookを開いたら、行きのバスで隣に座っていたベトナム人からメッセージが来ていた。
「今夜一緒にご飯食べない?」
そして、一緒にホテルの部屋番号が書かれていていた。
受信時刻は3日前。

ぐっと携帯を握りしめた。


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